羅馬 羅馬男の馬主人生 1994年
- 6 日前
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・チェッカーアトラス
年末に定年引退する9歳のチェッカーアトラスは、5年ぶり2つ目のGIタイトル獲得を目指して最後の年を走り始めた。
中山記念GII優勝で幸先よく最後のシーズンを始めたチェッカーアトラスは、相手が手薄な大阪杯GIを勝利し、念願の二つ目のGIタイトルを手にした。
大阪杯を2勝したチェッカーアトラスは、他のGIでも勝つために安田記念GIに出走したが、ここは外国から参戦したサイエダティの2着に惜敗した。
ところで数多のGIタイトルを手にしてきた羅馬オーナーが最も欲していたのは、ベルリン大賞GIでの勝利であった。これまで様々な馬が挑戦してきながらも、結局手にすることができてこなかったベルリン大賞の勲章であるが、現在それに一番近いのはチェッカーアトラスであった。4歳からベルリン大賞に挑戦し続けてきたチェッカーアトラスは、14着、12着、4着とその着順を徐々に上げてきていたのである。大阪杯を2勝し、円熟期を迎えているチェッカーアトラスに悲願のベルリン大賞優秀の夢を託した羅馬オーナーは、同馬を7月に渡独させた。
前哨戦のハンザ賞GIIを勝って初めてドイツ重賞を取ったチェッカーアトラスは、その勢いを駆って本番ベルリン大賞に臨んだ。そして見事ゴール盤を先頭で駆け抜け、オーナーに夢のベルリン大賞勝利の喜びを届けたのである。
ベルリン大賞での勲章と共に挑んだ凱旋門賞では1番人気に推されながらも11着に大敗したが、その後アメリカ合衆国での行われたGIIIリヴァーシティーステークスでは勝利を飾り、最後の海外遠征を終えた。
帰国後、4つ目のGIタイトルと有終の美を目指して有馬記念GIに出走したが、ここでは怪物ナリタブライアンに敗北しての3着であった。こうしてチェッカーアトラスは、ベルリン大賞と大阪杯2勝のGI3勝で現役生活を終えた。生涯49戦して21勝、GIでは2着7回、3着5回という成績であった。
・チェッカーカイザー
詰めの甘いチェッカーカイザーは、1994年もその弱みに苦しめられた。リステッド6着とオープン2着の後に挑んだ東風ステークスでは勝利するも、続くダービー卿チャレンジトロフィーGIIIで3着、七夕賞GIIIでも3着となかなか重賞タイトルを手にすることはできなかった。
しかし、休みを挟んだ9月のチャレンジカップGIIIで転機が訪れた。ここで初めての重賞タイトルを手にしたチェッカーカイザーは、次走のアルゼンチン共和国杯GIIでこそ3着に敗れたが、年末の中日新聞杯GIIIでは二つ目の重賞勝利を飾った。
・チェッカーデルニー
レヴィンの血を引くチェッカーデルニーは、その偉大な祖父の名に恥じない走りを続けた。
佐賀記念JpnIIIと兵庫女王盃JpnIIIでの2着の後、ブリリアントステークスで勝利し、平安ステークスGIII4着、マーキュリーカップJpnIII5着から臨んだシリウスステークスGIIIで約1年ぶりの重賞タイトルを手にした。
勢いに乗ったチェッカーデルニーは、みやこステークスGIIIでも勝利するも、チャンピオンズカップGIと東京大賞典GIでは流石に相手が強すぎ、それぞれ6着と7着と2年ぶりに掲示板を外す結果となった。
・ロマノアイゼン
チェッカースキーの子ロマノアイゼンは、1994年を全連対という驚異的な戦績で走り抜けることとなる。
プロキオンステークスGIIの勝利で1994年を始めたロマノアイゼンは、フェブラリーステークスGIではツキノイチバンの2着に敗れるも、川崎記念JpnIでは優勝してGI級タイトルを獲得した。
同じ川崎競馬場を戦場とするエンプレス杯JpnIIでも快勝したロマノアイゼンであったが、6月の帝王賞JpnIでは新たな宿敵トウケイニセイの2着に敗れた。
ブリーダーズカップJpnIIIで優勝したロマノアイゼンは、南部杯JpnIでは再びトウケイニセイに苦杯を飲まされたが、JBCクラシックJpnIと東京大賞典GIではトウケイニセイを2着に負かして雪辱を果たした。
・ロマノカイゼリン
福島記念GIIIを勝って1993年シーズンを終えたロマノカイゼリンは、1994年緒戦の中山金杯GIIIでも勝利したが、その後は苦戦を強いられた。
京都記念GIIと阪神大賞典GIIで6着に敗れたロマノアイゼンは、新潟大賞典GIIIでは2着に連対するも、函館記念GIIIではホクトベガの5着に敗れ、新潟記念GIIIではまたもや2着に惜敗。前年勝利した福島記念でもサクラローレルの3着に敗れ、結局1994年は1勝しかできなかった。
・ロマノアントニウス
前年BMWに苦しめれたロマノアントニウスは、古馬になってからはその実力を十二分に発揮した。
万葉ステークスで勝利したロマノアントニウスは、ダイアモンドステークスGIIIでも勝ち、大阪―ハンブルクカップでは後続を7馬身離してのレコード勝ちであった。
目黒記念GIIでは惜しくもムッシュシェクルの2着に敗れるも、小倉記念GIIIではそのムッシュシェクルを負かして優勝。
ビワハヤヒデとの再戦となったオールカマーGIIでは、再び力量の差を見せつけられての3着に敗れた。精神的なダメージを引きずりやすいロマノアントニウスは、ビワハヤヒデにまたもや敗北したショックからか鳴尾記念GIIIでは3着に敗れている。
・ロマノソレイユ
前年の関東オークス馬ロマノソレイユは、クイーン賞JpnIIIで勝利するも、以降は惜しい競馬を強いられ、1994年の勝ち星は一つに留まった。つまり、ダイオライト記念JpnII、平安ステークスGIII、白山大賞典JpnIII、名古屋大賞典JpnIIIでは3着、アンタレスステークスGIII、エルムステークスGIII、JBCレディスクラシックJpnIでは2着に敗れたのである。
・ロマノネプチューン
1994年緒戦の石清水ステークスで4勝目をあげたロマノネプチューンであったが、オープンレベルでは苦戦を強いられた。11着、4着、16着、13着、5着と敗北を繰り返したロマノネプチューンは、年末に引退して繁殖にあげられた。
・カメーナエ
カメーナエは3勝クラスで苦戦を強いられていた。10着、11着、8着、8着、13着、7着、6着と一度も掲示板に載れなかったカメーナエは年内で引退し、繁殖牝馬となった。
・ロマノグリーン
1994年の牝馬クラシック路線を期待されたロマノグリーンは、若駒ステークスではチェッカームスコの2着に敗れるも、ゆきやなぎ賞では2勝目をあげた。なお、チェッカームスコは皐月賞でナリタブライアンの2着に入ることとなるであろう。
こうして挑んだ牝馬クラシック初戦の桜花賞GIではオグリローマンの2着に連対し、期待に違わぬ走りを見せた。続くオークスGIでもヒシアマゾンの3着と好走。関谷記念GIIIではレコード勝ちしたクラウンシチーの5着に敗れたが、ローズステークスGIIではオークス馬ヒシアマゾンの2着に連対し、同世代では実力が上位であることを示した。
そして牝馬三冠目の秋華賞GIでもヒシアマゾンの2着に惜敗したが、三冠競争すべてで馬券圏内に入る安定した走りを見せた。そして1994年最後のターコイズステークスGIIIでは写真判定の結果、優勝して初の重賞タイトルを手にした。
・ロマノシービー
チェッカーレジーナとミスターシービーの子であるロマノシービーは、デビュー戦と2戦目は2着に惜敗したが、3戦目で初勝利を飾った。その後、1勝クラス緒戦は6着に敗れるも、2戦目で勝ち上がった。
相手があがった2勝クラスでは9着と6着と掲示板を二回続けて外すも、3戦目には2着に連対した。
・ロマノクローチェ
チェッカークロイツとワッスルタッチの子であるロマノクローチェは、デビュー戦を圧巻の9馬身差で勝利した。2戦目のホープフルステークスGIでもタヤスツヨシの3着に入り、実力の高さを示した。
・ロマノエクスプレス
チェッカーカイソクとチェッカースキーの子ロマノエクスプレスは、デビュー戦を7馬身差の圧勝で始めた。
・ロマノオーストリア
シンボリルドルフとチェッカーワタツミの間の子であるロマノオーストリアは、デビュー戦こそ5馬身差で圧勝したが、続く札幌2歳ステークスではフジキセキの7着に敗れた。3戦目の紫菊賞では2着に連対するも、京都2歳ステークスGIIIでは4着であった。それでも相手を考えれば実力のある馬であると評することができよう。
・ロマノツァイト
ブライアンズタイムとロマーナの間の子であるロマノツァイトは、デビュー戦を快勝した。


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