top of page

Mass Effect #6 「サレオン博士」

更新日:2022年6月14日

レックスに続いて他の部下たちとも会話を続けたシェパード少佐は、ウィリアムス軍曹の家族構成やアレンコ大尉の幼少期などを知ることができた。部下が個人的な話をするまで打ち解けてくれたことに喜びを覚えたシェパードであったが、ギャレスからはサレオン博士という犯罪者に関する以下の不快な事件の話を聞かされた。

サラリアンの医師であったサレオン博士は貧民の胎内で違法なクローン臓器を培養して売買したのみならず、出来の悪い臓器は摘出せずに人体に悪影響を及ぼしていた、というのである。C-Sec時代のギャレスサレオン博士の悪行を突き止めたが、博士は人質を取って逃亡し、民間人の犠牲を恐れた上司が火器の使用を禁じ、結局犯人を取り逃がしてしまった。サレオン博士はハート博士の偽名で今も違法なクローン臓器の売買を行っているそうだが、証拠不十分で逮捕には至っていない。

ギャレスが法規や手続きを嫌う理由の一端を垣間見たシェパード少佐は、スペクターとしての権限を利用してサレオン博士を逮捕することを約束し、ケプラー・ヴァージのハーシェル星系にあるハート博士の研究船へ向かった。

ハート博士の研究船に乗り込んだシェパード少佐一行は、狂暴化した被験者の襲撃を掻いくぐり、ハート博士と名乗るサラリアンの医師を発見した。ハート博士こそがサレオン博士であると確信したギャレスは私刑を加えようとしたが、シェパード少佐は法に則って逮捕するように命令した。だが、死も逮捕も嫌がったサレオン博士はその場から走り逃げようとし、結果的にギャレスに背中を撃たれて惨めな死に方をした。

サレオン博士の事件で、正義のためならば法も犯すというギャレスの姿勢と、法に従わない独りよがりな正義を嫌うシェパード少佐の態度の違いが明確に表れた。「トルファンの惨劇」以降、特にスペクターになって絶大な権限を手に入れてから「正義とは何か」という問いに頭を悩ませてきたシェパード少佐は、今回の事件でも部下との価値観の違いを痛感し、哲学的問題に安易な解がないことを思い知らされた。


次にホースヘッド・ネビュラのフォーチュナ星系でシェパード少佐が解決した事件は、哲学者ではなく軍人の領分に属する問題で、彼の得意分野であった。惑星アマランザインにある犯罪組織の解体を目指すシェパード少佐は、尉官時代に辺境宙域で活躍した経験と「トルファンの殺人鬼」としての汚名を最大限に活用して、犯罪者のボスを脅迫した。犯罪者の恐怖の対象であったシェパード少佐の脅迫に恐れをなした犯罪者たちは、組織の解体を約束し、犯罪に関わらないという条件で四散していった。


続いてストレヌス星系で行方不明となった商船を探索することとしたシェパード少佐は、惑星ザウィンでゲスの待ち伏せや敵対的な傭兵、宇宙怪獣スレッシャー・モウを撃退して、ウィレム船長の遺体を発見した。

訃報をシタデルのウィレム船長の兄弟に伝えたシェパード少佐は、怪しい企業活動が行われている惑星ノヴェリアへ向かった。



閲覧数:54回0件のコメント

関連記事

すべて表示

Comments


bottom of page