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Mass Effect #7 「ティッソーニ親子」

更新日:2022年6月24日

複数の企業が出資したNDC(ノヴェリア・デベロップメント・コーポレーション)が運営する惑星ノヴェリアには黒い噂が絶えない。シタデル宙域外に位置するノヴェリアには評議会法が適応されないため、「違法な実験や非人道的な研究をしているのではないか」という疑惑を持たれているからである。


ノヴェリアに上陸したシェパード少佐一行は警備員から非友好的な歓迎を受けた。さらに、実験施設「ピーク15」で発生した事故のため宇宙港ポートハンシャンから身動きが取れなくなってしまった。ポートハンシャンでの時間を有効利用しようとした少佐が聞き込みをした結果、サレンの副官メイトリアーク・ベネジアが「ピーク15」に向かったという情報を入手した。ポートハンシャンの責任者アノレイスが汚職に手を染めている事も知ったシェパードは、内部監査官のパラシーニと協力し、アノレイスの失脚に手を貸した。その見返りとして通行許可を受けたシェパード少佐は、風吹の中、陸路で「ピーク15」へ向かった。


メイトリアーク・ベネジアが持ち込んだゲスの襲撃を受け流れも「ピーク15」に到着したシェパード少佐は、既に滅亡したはずの昆虫種族ラクナイに遭遇した。かつてシタデル宙域を震撼させた敵対的な宇宙人との出会いに驚きを隠せないシェパード少佐は、「ピーク15」で働いていたバイナリ・ヘリックス社の研究員から驚くべき話を聞かされた。漂流中のラクナイの卵を発見したバイナリ・ヘリックス社は、軍事利用を目的として卵を孵化させた、というのである。フェロスでのエキソジェニ社同様、研究倫理にもとる実権をした結果、取り返しのつかない惨事に見舞われた企業に呆れたシェパード少佐であったが、同時に、ラクナイがサレンに利用されるという最悪の事態も脳裏をよぎった。


人命を救助しながら研究所に向かったシェパード少佐は、そこでメイトリアーク・ベネジアと対面した。彼女を守るアサリの特殊部隊を殲滅したシェパード少佐は、フェロスでシアラがしていた話が事実であると確信した。つまり、メイトリアーク・ベネジアはサレンに傾倒しているのではなく、サレンに洗脳されているだけであるため、善の心を失っていないと実感したのである。

意志の力で洗脳から一時的に解放されたベネジアは、サレンがラクナイと接触した真の動機を話し始めた。曰く、サレンはコンジットにつながるマス・リレイを探しており、その所在を太古の種族ラクナイから聞き出そうとした。既にサレンは目的のマス・リレイであるミュー・リレイの場所を知ってしまった。ベネジアは最後の力を振り絞ってその位置をシェパード一行にも知らせた直後、彼女は再び洗脳状態に戻ってしまったため、シェパード少佐は銃の引き金を抜く他なかった。

こうしてサレンの副官メイトリアーク・ベネジアを倒したシェパード少佐は、ラクナイをニュートロン・パージで一斉に処分し、入手した情報を評議会に報告した。


メイトリアーク・ベネジアの死を、彼女の娘でプロセアンの専門家であるリアラ・ティッソーニに伝えるため、ノルマンディーリアラが発掘調査をしている惑星セラムに向かった。

途中、行方不明になっていたカホク提督の部隊が全滅していたことを知ったシェパード少佐は、この惨事の背景に「サーベラス」がいることを突き止めた。また、誘拐されたと思われていたアサリの外交官ナサーナの妹が実は宙賊であることも明らかにしたシェパード少佐は、任務報告のために一時シタデルに帰還した。その際、地球で酒をおごると約束したコンラッドと再会したが、その約束が社交辞令であったことを察したシェパードは落胆した。


シタデルでの任務報告を終えたシェパード少佐は、再びセラムに進路を取り、リアラに訃報を伝える気の進まない仕事を終わらせることとした。だが、惑星セラムに到着してみると、採掘作業員の姿は見当たらず、代わりに目に入ってきたのはゲスの部隊であった。サレンが亡き母親に代わって、リアラの知識を求めていることは想像に難くなかった。

MAKOで発掘現場に急行したシェパード少佐は、囚われていたリアラを救出し、サレンよりも早く彼女を味方にすることに成功した。リアラサレンの事件のあらましを伝え、ビーコンの知識をサイファーで共有するなど状況報告に追われたシェパード少佐は、ベネジアの死を伝える機会を逸してしまった。それでも優秀なプロセアン学者をノルマンディーの乗組員に加えることができたシェパードは、初めてサレンに先手を打てた事実に満足感を覚えた。



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